らーめん 北山龍@麻生(北海道札幌市北区) - 2013.03.01 Fri
醤油(650円)
前回の印象がよかったので、ぜひ再訪したいと思っていたお店。今回は醤油としおを注文しました。
旭川ラーメンには珍しい無化調をポリシーとしているだけあって、同系統の他店にあるような大味な印象(そこが旭川系のよさでもあるのだけど)を微塵も感じさせません。出汁、醤油、オイルに胡麻と、折り重なる香り華やかな一杯。そのバランスの追求ぶりには頭が下がるのですが、繊細さを活かすにはなかなか難しい系統なのかも、と思えてしまうのも率直なところ。ある種の下品さを楽しみたくなる場所で、あえて真逆のスタンスを貫こうとしている、といったらいいでしょうか。しお(750円)より醤油が好みですが、シンプルに寄るほどその繊細さを感じ取れる反面で、より「線」が細くなっていくような感触があるのでした。やはりこのお店の魅力を堪能できるのは、ジンジャーソルトらーめんくらいの大仕掛けがあるメニューではないかしら。となれば、次はブラックソルトらーめんに期待したくなります。
ちょっと悩みながら、今回は星4.0→3.5。
北山龍 (ラーメン / 麻生駅、新琴似駅)
★★★☆☆ 3.5
■訪問履歴
・2011/08 ジンジャーソルトらーめん(800円)
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北海道旭川ラーメン ぺーぱん@吉野町(神奈川県横浜市) - 2012.10.28 Sun
正油ラーメン(700円)
天金@北海道・旭川出身で、石神本の殿堂入りも果たす老舗。「ペーパン」とはアイヌ語で「甘い水」だとか。
その地味さゆえ、知名度のわりには盛り上がらない旭川ラーメンですが、95年の創業からひたすら本場の味を出し続けるお店。天金の力強さは残しつつ、マイルドかつ独特のコクがあるスープを味わうことができます。甘味にも似たその香りは、どうやら香味野菜に由来するよう。なにより麺の美味さは本場を凌ぐものかも! ラードのコッテリ感をしっかり受け止める存在感。荒めに刻まれたネギもいいかんじ。チャーシューは焼豚で、これは完全に非・旭川スタイル。横浜の地に根ざしたアレンジを加えつつ、それすら含めて「老舗の味」として歓迎させてしまう。そんな一杯であります。
旭川ラーメンそのものの地味でちょっと古くさいところ、そこを含めた魅力に出会える貴重なお店です。
元祖北海道旭川ラーメン ぺーぱん (ラーメン / 吉野町駅、南太田駅、阪東橋駅)
★★★★☆ 4.0
■参考記事
・2012/09 旭川ら~めん むら山@北海道・札幌(天金出身の新店)
・2012/04 ら~めんや 天金 四条@北海道・旭川 タグ : 神奈川県 ご当地 旭川系
旭川ら~めん むら山@西線6条(北海道札幌市中央区) - 2012.09.23 Sun
正油ら~めん(650円)
天金@旭川の出身者が始めたお店。見るからに正統後継者というかんじ。
期待どおり、旭川で食べたあの美味さはここにもあります。ラードの風味と保温効果をバッチリ生かした一杯。
本家で印象深かった強烈な動物臭はなく、その点では「パンチ不足」と取る向きもあるかもしれません。
でも私には古臭さを払拭した格好に思え、むしろ好印象を持ちました。やっぱり天金系は好きですね。
旭川らーめん むら山 (ラーメン / 西線6条駅、西線9条旭山公園通駅、西15丁目駅)
★★★★☆ 4.0
■関連記事
・2012/04 ら~めんや 天金 四条@旭川(北海道旭川市) タグ : ご当地 旭川系 北海道 中央区(札幌)
らーめん 五丈原 本店@東本願寺前(北海道札幌市中央区) - 2012.05.04 Fri
らーめんとんしお(650円)
有名店だけど知名度ほど評判は高くないことで有名な五丈原へ。
7~8年前に旅行で一度食べに来たことがあるけど、実際まったく印象に残らなかったお店でした。
とはいえ、食事の延長としてラーメン食べてた時分の感想なんて一切アテにならないゆえ再訪。
当時は夕方でも店内に行列があった気がするけど、それもひと昔前の話。といったところでしょうか。
G系メニュー登場の副産物か、いまは背脂の有無を指定できるようになってるんですね。今回はなしで~。
脂を抑えたすっきり豚骨スープ。ラーメン業界の流行・進化を考えると、たしかにインパクトの対極にある一杯。
それでもいま食べると、結構マジメさを感じられるダシの濃縮具合。アンモニア臭が漂うとか逆に貴重かも。
ゴマがほのかに薫りつつ、それでも決して平板さを克服しない「五丈原味」。
麺の存在感がバッチリありますね。旭川系のイメージとは結構ズレるけれど、この麺の強さは魅力を感じます。
バラチャーシューがうまいので、チャーシューおにぎり(150円)ももちろんうまい。
「観光の思い出に美味しいラーメンを」みたいなシーンではガッカリ期待値の方が高そうですが、
その一方で、文化を味わう楽しみとしての価値はまだまだ大きいと思いました。
老舗が背脂トッピングやG系メニューに舵を切った姿にも、単なる商売事情を超えたものを想像してしまう。
こうしてラーメンはますます食事から遠のいていくようです。
らーめん五丈原 本店 (ラーメン / 東本願寺前駅、山鼻9条駅、資生館小学校前駅)
★★★☆☆ 3.0
■通販には通販の良さがあるようです。
五丈原 とんしおラーメン |
タグ : 北海道 中央区(札幌) ご当地 旭川系
旭川らぅめん青葉 本店@旭川(北海道旭川市) - 2012.04.07 Sat
正油らぅめん(750円)
蜂屋@旭川四条と並ぶ、旭川ラーメンの老舗。創業は1947年とか。
このお店のウリであるクリアなスープは、豚骨・鶏ガラ・煮干・昆布・野菜等を煮立たせず仕込むのだそう。
昆布ダシが主張する丸い味わいで、セロリ的な清涼感もわずかに感じます。
このラーメンを食べると、この系統特有のしょっぱさとラードの大事さがよく分かりますね。
これだけ我の強い麺に、サラサラ上品なスープを合わせるには工夫が必要。
無化調とのことですが、メリハリ効かせる傾向にある同エリアの他店よりも、たしかに「わかりにくい」旨さ。
「創業当時の製法そのまま」だそう。ちょっと太公望@東京・秋川を連想させる雰囲気あります。
あ、もちろんいい意味でね。
ところで話は変わりますが、『アットホームな○○』って結構魔法なフレーズですよね!
もしかすると、こちらもそのように評されていたりするのかなあ~?
というのも、私自身いま無意識にそのフレーズを使いたくなる雰囲気であったことを思い出したんです。
なんかこう。
~とある家族の団欒にアポなし訪問して迎え入れていただくような~
そんな飾らない雰囲気のお店です☆
(ちなみにみなさん気さくな良い方です)
店頭の看板――『細木数子さんが推奨する塩ラーメン!』にも目が釘付け。
全国的な知名度の高さの割には寂しい客入りでしたが、旭川の人々の気持ち、少し分かる気がする。
もちろんいい意味でね!
旭川らぅめん青葉 本店 (ラーメン / 旭川駅)
★★★☆☆ 3.5
■参考記事
・2012/03 蜂屋 本店@旭川四条
・2011/06 太公望@東京・秋川 タグ : 北海道 道内(札幌市外) ご当地 旭川系
ら~めんや 天金 四条@旭川(北海道旭川市) - 2012.04.04 Wed
正油ラーメン(735円)
今回の旭川遠征で最大の目的地がここ天金でありました。
現在は火曜定休。夜は20時閉店になっているのでご注意を。(21時閉店と思い込み、前夜フラれた私)
びっしり覆うラードの層と、ガッツリ豚臭いスープにしょっぱめの醤油ダレ。
旭川ラーメン定番の魚介は不使用、動物系のみということもあって、どこよりもパワフルな印象を受けます。
若干の古臭さは残しつつも、美味さがそれを「老舗の風格」と前向きに解釈させてくれちゃいますね。
こちらの麺は藤原製麺。スープに埋もれない存在感。というより、麺にスープが合ってると言うべきかな。
あとネギ。すばらしくいい仕事してる。
札幌の旭川ラーメンもレベルは高いと言われてますが、本場で食べてみて結構印象が変わりました。
旭川のお店の多くは、「地味」で終わらせない仕掛けを何かしら入れていて、その工夫は基本的に大味でワイルド。
今回老舗を中心に回った感じでは、ダシの複雑さや濃度でインパクトを出すよりは、香りに訴えるパターンが多いのかなと。基本に「だけ」忠実な旭川ラーメンが物足りないのは、おそらくそこじゃないかしら。個性出し大事。
ともあれ満足満足。次回上京時には、天金出身のぺーぱん@神奈川・吉野町にぜひ行きたいです。
2012/10 追記:
ぺーぱん@神奈川・横浜に行ってきました。
らーめんや天金 四条 (ラーメン / 旭川駅)
★★★★☆ 4.0